えー、OpenWrt化したWSR-1166DHPですが問題があったため純正ファームウェアに戻しました。
ブリッジ接続したのはいいのですが、どうも5GHz帯でAP間接続するとアップロードが極端に遅くなるという問題が発生するので運用出来ません。というのも実家は自室とAP設置場所の間に電子レンジがあるため2.4GHz帯だと確実に切れることが分かっています。なので、5GHz帯でしか運用出来ないのですが、アップロードが遅すぎてVPNにすらろくに接続出来ないことが分かりました。
で、純正ファームウェアにも中継機能として同等のものを簡単に設定出来るらしいので戻すことにしました。これがとてつもなく大変でした。
やり方はこちらの記事ぐらいしか出てきません。
wsr-1166dhp openwrtから original recovery
もうね、説明がメモレベルなので大変…
- PCを2台用意します。どちらも有線LAN接続出来ることが条件です。今回はWindows10のマシンとMacBook Pro(Thunderbolt Ethernet アダプタ利用)を使いました。用意出来たら、2台ともルーターのLANポートに接続します。この時点ではルーターの電源は切っておきます。2台用意する理由は片方をtftpサーバーにし、もう一方をSSH接続に利用するからです。後から思えば1台でも可能でした。
- 参考記事の最初にあるGoogleドライブのURLから初期ファームウェアのバックアップデータを入手します。tar.gz形式なので、頑張って展開してください。僕はWSLのUbuntuで展開しました。
- tftpサーバーのアプリケーションをダウンロードします。僕はWindowsでtftpd64を利用しました。ポータブル版で大丈夫です。解答してexeを起動します。
- tftpdのフォルダーにバックアップデータと一緒に入っているopenwrt-ramips-mt7621-wsr-1166-initramfs-kernel.binをlinux.trx-recoveryにリネームして置きます。
- tftpサーバーとなるPCのIPアドレスを192.168.11.2に固定します。
- ルーターの電源をAOSSボタンを押しながら起動します。10秒ほど経てば離して大丈夫です。
- tftpdの画面でファイルが転送されたのを確認したら、SSH接続するほうのPCでroot@192.168.1.1に接続します。もしくはもうtftpサーバーは必要ないので固定IPからDHCPサーバー取得に戻して接続しても大丈夫です。
- 接続出来ることを確認したらscpを利用してバックアップデータにあるmtd1_u-boot-env.backup.wsr-1166dhp.101とmtd3_firmware.backup.wsr-1166dhp.101をルーターの/tmpに転送します。mtd3の方が16MBありますが、/tmpは60MB空いているため余裕で転送出来ます。
- 転送が完了したらSSHに戻り、mtd -n write mtd1_u-boot-env.backup.wsr-1166dhp.101 u-boot-envとmtd -r write mtd3_firmware.backup.wsr-1166dhp.101 firmwareを実行します。2つ目のコマンドは少々時間がかかりますが、終われば自動で再起動します。
- 再起動後は純正ファームウェアに戻った状態で起動するはずです。バージョンが1.01なので最新バージョンのファームウェアをバッファローのページからダウンロードしてアップデートしておきましょう。
はい、これだけの作業をするのに数時間かかりました。そもそもtftpでファームウェアを転送した後にIPアドレスが変わるなんてどこにも書いてないのでちゃんと転送出来ているのか全く分からず、何回も転送していました。
とりあえずこれで純正ファームウェアに戻ったので、公式サイトに従って中継機能を設定しました。
中継機能の設定方法(WSR-1166DHP、WSR-1166DHP2、WSR-600DHP)
今回は無線の中継に関しては無効化しておきました。無線設定の2.4GHzと5GHzの使用するというチェックを外すだけです。後は5GHz帯を利用して親機と接続します。
純正ファームウェアはさすがにアップロードが遅くなるという謎の現象は起きず、普通に使えました。最初からこれをすればよかったのですね。バッファローのファームウェアは信用できないとか言っていたのは誰でしょうか…
ちなみにこの機能は実家のルーターには確か無かったです。というかあったとしてもLAN側が100Mbpsしか出ないのでろくに使えません。
これで少しテストしてみます。突然ハングアップするとかがあると困るので…